介護職の中には送迎を主な仕事内容とするものがあります。それが介護ドライバーです。介護ドライバーは一見介護タクシーと混乱しがちですが、介護タクシーとは少し違います。介護ドライバーは、介護施設を利用する利用者の自宅から施設の間を送迎する業務を行う運転手を指します。したがって、主な仕事は朝に利用者の自宅に迎えに行き施設まで送り届ける2~3時間と、夕方に利用者を施設から自宅に送り届ける2~3時間の計4~6時間程度の労働時間となります。
資格は、普通自動車免許(AT限定可の施設多い)で、施設にもよりますが中型自動車2種免許を必要とする場合もあります。その際、送迎用の車はワンボックスやワゴンタイプが多いため、大きめの車を運転できる能力も必要不可欠となります。また、送迎時に介護福祉士などが同乗しない場合は、利用者の車椅子の上げ下ろしや利用者の乗降介助等をしなければならないため、自動車免許以外に介護福祉士や介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格が必要とされます。
運転免許の資格しか持ち合わせていない介護ドライバーは、介護福祉士等の資格を持っている者に比べて給料は少なめで、昇給もあまり期待できません。そのため、施設の送迎以外にも病院や学校などの送迎を掛け持ちするアルバイト採用が多いようです。正社員採用の場合、送迎以外の時間は清掃などの雑用や調理補助として働いている人もいますが、介護の資格を持っている場合は介護業務もできるので採用率は高くなり、給料も優遇されることが多いようです。